松風の間


景勝「失礼します…」

鹿之介「うぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおお!

慶次「おーっすキョーダイ!元気かぁ?

景勝「…お邪魔しました」

鹿之介「コラ!駄目だろぉ!ちゃんと参加しなくちゃ!
  そういう非協力的な態度の奴が一人でもいると、他の奴が困るんだぞ!?」

景勝「な、何か初対面の人に怒られてるよ、俺!」

慶次「そうだぜキョーダイ!みんなで仲良くやろうぜぇ!」

景勝「っていうか何でこの二人の組み合わせ!?居づらさマックス!

鹿之介「上杉殿が来たから、早速アンケートに結果発表ーッ!」





鹿之介「よぉーし!役割も終わったからここにある和菓子を食べるぞー!
  その辺の猿(秀吉?)から貰ったコンペイトウとカステラ!」

景勝「めっちゃ西洋菓子ー!」

慶次「こりゃあ美味そうだなぁ!普段はあんまり食べないタイプの俺だけど
  今日は思いきって食っちゃうぜぇ!」

景勝「兵糧つぶしが何を言う!?」

鹿之介「じゃあまずカステラを分けようかな。よーし!ここに居るのはえーっと
  俺と前田殿と上杉殿で………………三人ッ!三等分にすれば良いんだな!」

景勝「たった三人数えるのに時間掛かり過ぎ!」

慶次「楽しみだなぁ!たぁくぅさぁん食べるぜぇ!ヒョウ!(掛け声)

景勝「コイツはコイツで『等分』の意味分かってないっぽい!」

鹿之介「よーし、切り終った!さぁ、早速三人で食べ…」

秀吉「こんにちはー!あ、カステラだ!俺にもチョーダイ!」

鹿之介「あれ?俺と前田殿と上杉殿と猿殿で分けたら、えーっと………」

半兵衛「藤吉郎殿、一体何を…ほう、美味しそうですね。私にも一つ下さい」

鹿之介「あれれ?俺と前田殿と上杉殿と猿殿と俺と上杉殿と半兵衛殿と………」

景勝「多い多いッ!俺と鹿之介殿、二回も登場してるから!」

鹿之介「んん?ってことは…俺と前田殿と俺と愛しさとせつなさと心強さと………」

景勝「混乱しすぎて意味の分からないものまで数え出したーッ!」

慶次「はーらーが減ったぜぇ!!!ヒャウ!(掛け声)(ハイテンション)

景勝「いや、一緒に考えてあげようよ!何で慶次殿だけ完全来客気取りなの!?」

鹿之介「こんな事で挫けてたまるか!なぜなら俺は山中鹿之介!別名山中幸盛!
   人呼んで、幸せてんこ盛りおとこだからなッ!!

景勝「こりゃ駄目だーッ!ラチが明かない!もう次行こう!」


〜〜〜五分後〜〜〜


鹿之介「…よし!俺と前田殿と上杉殿と猿殿と半兵衛殿!全部で五人!五人だぁ!
  よっしゃ完璧!これで食えるるるるぅッ!

慶次「待ってる間、一人で勝手にコンペイトウ平らげきったけど、まだまだ俺の胃袋は
  臨戦体制、バッチリ戦えるぜぇ!なぁ俺達の君主、景勝!

半兵衛「ちょっと待ってください。上杉殿はもういませんよ」

鹿之介「んんん?ってことは……俺と猿殿と俺と俺と……」

秀吉「難しいよねー、引き算」

半兵衛「………藤吉郎殿も一緒に考えてあげたらいかがです?(呆れ)」


PASSその七『su』


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