世界の中心で景勝と叫ぶ会

【逸話集特別版】
の力で川を渡れ!


上杉景勝フリークの皆さんこんにちは!景勝殿の超有能軍師・直江兼続です。
今日(11/27)は景勝殿の誕生日ということで、景勝殿の逸話をご紹介致します。
あ、ここの景勝殿は当同盟の主催者サイト『戦国合戦』設定の景勝殿です。
基本へタレです。そしてばりばりツッコミます。非ダンディです。
もしよろしければ、本家サイトも一読頂けるとより楽しめるかと思います(笑顔)



景勝「…ん、どうした与六?」

兼続「いや、一種の宣伝です」

景勝「???」

兼続「それより景勝殿、見て下さいよ。大きな川ですねー」

景勝「おぉ凄いなー。コレ、何て名前の川?」

兼続「富士川ですよ。こんな事も知らないんですか?まさに無能の代名詞ですね」

景勝「ひ、酷い!同盟にまで出張してきてこんな待遇に合うとは思わなかった!」

兼続「大名なんて、結構どこの家でもこんなモンですよ?」

景勝「そうなの!?あな恐ろしき戦国時代!下克上すぎ!」

兼続「まぁ、そんなことより景勝殿。この川渡らないと先に進めませんよ」

景勝「うーん、困ったなぁ…」




兵士A「景勝様が何かお悩みになっているようだぞ」

兵士B「相変わらず無口でカッコイイなァ」


※兵士たちに景勝達の会話は聞こえていません。




兼続「そこで!景勝殿、この広告見て下さい!『今なら微妙に構造がおかしくて
  見るからに貧弱な木の船が、何と火縄銃五十丁分のお値段で手に入る』!」

景勝「高ーッ!!そして、どこがセールスポイントなのか分からん!」

兼続「あれ、欲しくなかったですか?僕の一存で、すでに買っちゃいましたよ」

景勝「え、軍資金で!?

兼続「はい、軍資金で。しかも利子つき、三十回払いで

景勝「つまり借金!?こんな駄目商品に借金!?上杉家、早くも火の車!」

兼続「しかもここに居る兵士数、明かに重量オーバーですからね」

景勝「じゃあ買うなよ!見て分かる事じゃん!明かに乗りきれないじゃん!」

兼続「でも景勝殿。ここまで駄目過ぎると、逆に愛着湧くでしょ?」

景勝「遠まわしに俺が駄目って言ってる!?助けてオー人事オー人事!

兼続「まぁ、とりあえず乗れるだけの兵士、乗っけてみましょうか」




兼続「ふぅ、何とか押しこんで全員乗りましたね」

景勝「いや、乗れて無い乗れて無い!少なくとも俺が乗れて無い!

兼続「でももう空きスペース無いですよ?」

景勝「大の字で寝そべりながら、スペースが無いとか言ってるよこの人!

兼続「じゃあ一応乗ってみてくださいよ」

景勝「うむ。よいしょ…っと」

兼続「はいブゥー。重量オーバーでーす。最後の人降りてくださーい」

景勝「いや、めっちゃ口で言ってるって!」




兵士A「おや、景勝様はまだお乗りになっていないようだが…」

兵士B「ご自分よりも家臣を優先させるとは!さすが景勝様!」


※もう一度言っときますが、兵士たちに景勝達の会話は聞こえていません。




兼続「ねぇ景勝殿、もう諦めて泳いだらどうです?」

景勝「いや乗せてよ!君主が好んで水泳するのは吉川家だけで充分だよ!」

兼続「仕方ないですねぇ。じゃあ景勝殿は船の先端に彫刻されている…」

景勝「あ、知ってるぞ。女神像だろ?西洋では航海の無事を守る為に…」

兼続「『水の守り神☆宇佐美定満像』の前に座ってください」

景勝「守ってくれなさそー!

兼続「っていうか、どちらかといえば水に引きずりこまれそうですよね」

景勝「こ、恐いこと言うな!」


※景勝の父(政景)は宇佐美定満と船遊び中に溺死したが、一説では宇佐美が
 政景を謀殺しようとした為、道連れにされたという話もある。真相は不明。


兼続「…ということで『水の守り神☆宇佐美定満像』前にレッツ鎮座!

景勝「うぅ…凄い嫌だ…」

兼続「はい、それでは出航ーッ」




兵士A「景勝様は、我等全体が見渡せる場所に腰を降ろされたぞ」

兵士B「多分、如何なる場合でも統率が取れるように、という配慮からだろうなァ」


※しつこいようですが、兵士たちに景勝達の会話は聞こえていません。





――――三分後



兼続「景勝殿、予想外の悲しいお知らせがあります。船が沈みそうです

景勝「見りゃ分かるよ!そしてこの展開になるのは予想済みだったから!」

兼続「景勝殿が無理に乗るからこうなったんですよ?全部景勝殿のせいです

景勝「俺単体じゃ総重量ほぼ同じだよ!もっとグローバルな視点で物事考えて!」

兼続「どうしましょうかねぇ。……景勝殿、飛び込んだらどうです?




兵士A「いかん!このままではこの船、沈むぞ!」

兵士B「おい見ろ!景勝様が…」


※兵士たちに景勝達の会話は聞こえて(以下略)




景勝「自ら率先して飛びこめと!?嫌だよ大体俺、水嫌いだし!」

兼続「景勝殿カナヅチですからね(幼少期のトラウマ(宇佐美事件)のせい)
  しかし、この直江兼続、容赦せんッ!!

景勝「いや、ちょ、与六…?」

兼続「大丈夫です。景勝殿を落として僕も落ちます(ジリジリ近付く)」

景勝「う、嘘だ!その目は嘘だ!(ジリジリと船の端に追い詰められる)」

兼続「しかも溺れてても見て見ぬふりするかもしれません(さらに近付く)」

景勝「最悪じゃん!や、やめ……やめてーッ!!(腕を振り上げる)」



バチャ―ンッ!!!



景勝「え!?な、何だ!?」

兼続「『憎き政景の嫡子…お前も…道連れに…』

景勝「水上での宇佐美さんゴッコ禁止ーッ!それよりこの音は…?」




兵士A「皆!景勝様のご命令だ!川に飛び込め!」

兵士B「景勝様の為に少しでも船を軽くするんだ!!」

兵士達「「「「おう!!!」」」」


バチャ―ンッ!!!




景勝「へ…兵士達が次々に飛びこんでいく…」

兼続「ほぅこれは…どうやら景勝殿が腕を振り上げたのを見て『川に飛び込め』
  という命令だと思ったようですね」

景勝「あ、あいつら…(じーん)…俺は良い部下を持ったな…」

兼続「まぁ、その筆頭は僕ですけど

景勝「自信げ!?お前突き落とそうとしてたじゃん、俺のこと!」

兼続「全部愛情の裏返しです

景勝「真顔かよ!?嘘だ!その目は嘘だ!」

兼続「僕はいつだって本気です。そして落とすと言ったら落とします(ドンッ)」

景勝「ひぃぃぃいいいいいい!(マジ泣き)」


バチャ―ンッ!!!




謙信様の影に隠れがちな景勝殿ですが、家臣からの人望は大変厚いものでした。
これは関ヶ原後米沢三十万石に減俸になった際、ほとんどの家臣が高禄の他家
よりも景勝殿に仕えるのを望んだ、という逸話からも読み取れるかと思います。




兼続「景勝殿ー、大丈夫ですかー?」

景勝「よ、与六!助けて!宇佐美さんがすぐそこまで迎えに来てる!

兼続「景勝殿がマジで溺れ始めたので、そろそろ助けに行きますね。それでは
  皆さんご拝聴ありがとう御座いました☆…はいはい、いま助けますよー


バチャ―ンッ!!!



語り:直江兼続





Happy Birthday Kagekatu Uesugi !

By The group which cries for‘Kagekatu’in the center in the world.


モドル