花の(ダメ)左近・其の壱


三成「………ハァ…」

吉継「……?どうした佐吉(石田三成の通称)、溜め息なんかついて」

三成「おぉ、紀之介(大谷吉継の通称)か…。
   聞いてくれ。俺は、取り返しのつかない事をしてしまった」

吉継「自他共に認める、完璧主義のお前がか?」

三成「うむ…。俺は、先日ある男を軍師として雇ったんだが…」

吉継「うん」

三成「ヤバいんだ」

吉継「何が」

三成「その…雇った軍師が。実はそいつがな…」

??「石田三成殿!いずこにいらっしゃるのですか!?」

三成「ゲッ!?ヤバい!隠れなきゃ、隠れなきゃ!」

吉継「お、おい佐吉!?」

三成「すまない、紀之介!俺は隠れるから、どうにかしてくれ!」

吉継「イキナリどうにかしろ、と言われても無理だ!事情を説明してく…」

三成「しぃーーーーッ!!!来た!奴が来た!!」

吉継「………奴?」


スッパーンッ!!(吉継&隠れた三成のいる部屋のふすまを開ける音)


??「失礼いたしますぞッ!聞いてください石田三成殿!実は先程
   自分の領地内で………ん?見た事の無い御人がいらっしゃいますな」

吉継「…ど、どうも」

??「なんと!見知らぬ御人に挨拶をされた!ならば御返しに自分も
   自己紹介をせねばですな。自分は兵法で有名な島左近と申します。
   しかし、そんなモノより幼女が好きなのです!

吉継「……………え?」

左近「自分、御恥ずかしい事に、今まで『髪形はロングヘアーに限る』と
   思っていたのですが、最近はショートカットも良いなと感じます!」

吉継「…は、はぁ……」

左近「いずれにせよですね、幼女期特有の美しさ…とでも言うのでしょうか。
   あの柔らかな髪!眺めるだけで、自分の心は天にも昇る勢いなのです!」

吉継「………(唖然)」

左近「それはそうと…我が君主、石田三成殿はいずこにおられるのでしょう?
   ここには、石田三成殿に似ても似付かぬ御人の姿しか見えませぬ。
   見知らぬ御人よ、石田三成殿の所在は知りませぬかな?」

吉継「え?ええっと…………」

三成「………………(滝汗)」

左近「どうなのですか?諾ですか?否ですか?」

吉継「……し、知らん」

三成「…ホッ(ありがとう紀之介!持つべきモノは真の友だなぁ)」

左近「そうですか。それでは引き続き、幼女の素晴らしさを貴方様に…

吉継「いや、今の嘘!実は知ってる!俺、石田三成の居場所を知ってる!」

三成「!?」

吉継「おいコラ貴様!隠れてないで出て来い佐吉ィィィッ!!!

三成「チクショウてめぇ!裏切りやがったな紀之介ェェェッ!!!


              ※三成、吉継に引き出される。

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左近「おぉ、石田三成殿!そんな所におられたのですか!
   聞いてください。実は先程、自分はですね…………」

吉継「すまない、佐吉…。彼の講義(題目・幼女の素晴らしさについて)
   を一人で受ける苦痛を思ったら、身体が勝手に…」

三成「いや、気にするな…。俺が悪かった…(げっそり)」

左近「…で、自分はその出会った幼女と…………」

吉継「お前、なんでこんな奴を雇ったんだよ?」

三成「戦とか良く分からないから、軍師が必要だと思ったんだが…」

左近「…しかし、突然公僕(警察官)が現れ、自分から幼女を引き離…………」

吉継「軍師じゃなくて変態(専門は幼女)を雇ってしまった…と」

三成「こんな性格だって知ってたら雇わなかった」

左近「…可憐な幼女は『助けてオジ様』と叫び、その小さな…………」

吉継「こいつ、本当に兵法家なのか?」

三成「微妙。まだ一回もそういう話してないから分からん」

左近「…そして、幼女は嬉しそうに腕の中に飛び込…………」

吉継「そりゃ兵法家としてダメ……いや、ヤバいだろ」

三成「だから最初に言っただろ『ヤバい』って」

左近「…迫り来る追っ手を華麗に交わしつつ、幼女を…………」

吉継「いっその事、解任すれば?」

三成「でも、俺の領地の約四割近くを左近にあげちゃったんだよ」

左近「…それはまさに、自分と幼女による愛の逃避行で…………」

吉継「えー、そんなに?ダメじゃん佐吉。ダメダメじゃん」

三成「まぁそう言わないでくれよ、紀之介。俺だって……」

左近「聞いておりますかな、石田三成殿!?

三成&吉継「ハッ、ハイ!!」(反射的に)

左近「まったく…。人の話を聞かずに私語をするのはいけませんぞ?
   『私語は誘拐犯の始まり』と言うではありませんか」

吉継「……そうだっけ?」

三成「いや、違う…だろ…」

左近「ホラまたそうやって!今し方、私語を慎むようにと注意したばかりですぞ?
   …貴方達は人間として、大事な部品が欠けておるのかもしれませんな。
   その心の隙間を埋めてくれるのは、幼女、幼女、幼女ッ!
   幼女でございます!!YO-JO!!

三成&吉継「………(意見する元気も無い)」

左近「では、ダメ野郎な御二方の為に、今一度述べましょう。先程の
   話を要約しますと…自分はその幼女を誘拐しようとした訳です

三成&吉継「ダメじゃねぇかッ!最上級ダメ野郎じゃねぇかッ!!」

左近「しぃー!静かにして下さい!今自分は、その件で公僕に
   追われているのです!見付かってしまうではありませんか!」

三成&吉継「お、お巡りさーん!誘拐犯が!誘拐犯がいます!!」

左近「あぁ!何をするのですか!?」

三成&吉継「お巡りさん!こいつです!こいつが誘拐犯です!

左近「ぬぅ!こうなったら、貴方達も道ずれにいたすッ!!
   全国数百万人の可憐なる幼女達よ!我に力をーッ!

三成&吉継「何ィィィィッ!?まさか…左近!き、貴様ァァァ!」


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※島左近…誘拐未遂罪(白昼堂々幼女をさらおうとする)で逮捕。

※石田三成…容疑者誘拐補助罪で書類送検(本人は無実を主張)。

※大谷吉継…上に同じ(げっそり)。


ずーっと書きたかった島左近と三成&大谷ネタ。
このトリオのやり取りは、景勝&兼続の次に書きやすかったです(^-^;)
ネタのストックが沢山あるので、シリーズモノにしたいと、本気で思っています(笑)

☆補足(本編の左近の台詞と合わせてご覧下さい)
@左近、城下町で幼女に出会う。さらう。
A公僕に見付かる。公僕、左近から幼女を救出しようとする。
B幼女、「助けて(公僕の)オジ様」と公僕に助けを求める。
C左近から幼女救出完了。幼女、公僕に抱きつく。
D公僕&幼女、誘拐未遂犯・左近を追う。
…左近の台詞に間違いはありませんが、事実はコレ。
左近、悪者。

つづく(かも)


モドル