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  1.  v


第拾四回 政宗VS兼続・第二ラウンド(後編)


大名A「それでは気を取り直して…全員揃った所で何か言っておきたい事がある方は?」

政宗「盛大に挙手!

大名A「(何だ、今の難解な日本語は!?)は、はい政宗殿…」

政宗「皆の厚い要望を受けて、本日のメインイベント『奇跡の男前独眼龍伊達政宗公の
   ありがたい自慢話コーナー』
をこの辺で始めた方が良いと思う」

大名達「
(誰も頼んでねぇー!)

政宗「伊達藩の小判の話なんだけどよぉ〜。見てくれよ〜、この美しく神々しいまでの輝き!
   そして大判と見間違うほど見事な大きさ!他の小判とは器量が違うよなぁ〜。
   まさか小判まで持ち主に似てしまうなんて…。俺は美しいからなぁ…。
   夜空の星々を集めたように輝く瞳、朝露に濡れた黒曜石のような髪、
   チョモランマの頂きに積もる万年雪のように白く透き通る肌、そして(以下略)



政宗の態度はともかく、こんな大きな小判を見たことが無い他の大名達は大興奮。
皆こぞってその小判を回覧し始めた。


  ツンツン


兼続「ん?どうしました、景勝殿?」

景勝「凄いな、あの小判」(小声)

兼続「そうですか?」

景勝「だって凄い大きい」(小声)

兼続「でもそれだけでしょう。僕は今、伊達政宗に恥かかせる為にはどうしたら一番効率的かを
  考えてるんで、邪魔しないで下さいよ」

景勝「ちょっ…また何かしでかすつもりか、与六!?」(小声)

兼続「別に切りかかる訳じゃ無いんで安心してください(ニヤリ)」

景勝「(すこぶる不安…/焦)」



そしてとうとう兼続の所に小判が回ってきたが、兼続は持っていた扇子を広げ、
隣の席の大名に話かけた。


兼続「すみません、小判はこの扇子の上に乗せて頂けますか?」

隣の席の大名「え?は、はいどうぞ」

政宗「おいおい、直江兼続よぉ〜。いいんだぜ、遠慮しなくてよぉ〜?あれだろ?
  『僕は大名じゃないから政宗さんの小判を気安く触るなんて恐れ多くて出来ないぴょん』
  とか思ってるんだろ〜?しかしながら俺は器も大きいからなぁ…。だから、そんな事は
  全く気にしないぜ?この辺りが天下に名を轟かす要因の一つなんだろうなぁ〜。
  そう、日本中は酔っているんだ…
『俺』と言う名の最高の美酒に…。
  (↑本日最大の自分酔い)」

大名達「(…げっそり)」

兼続「……ぷぷぷ、くすくす…参勤交代、
笑いの大名行列

景勝「(何!?今の奇っ怪な日本語は何!?)」

政宗「な、何がおかしい!?」

兼続「いやぁ、あなた様があまりの勘違いをしておりますので…笑いの集団が堪えられず、
  つい行列をつくってしまったようです」

政宗「な、なんだと!?どういう意味だ!?」

兼続「
金のような不浄なモノを直接触って喜ぶなんて、そんな愚かなこと
  僕にはできません、という事ですよ。
  特に伊達政宗の所有物となれば尚更…ねぇ?


大名達「(ひ、酷ぇー!何、この人の行き過ぎた腹黒っぷりは!?)」

政宗「な、な、なッ!?」

兼続「おや、もうこんな時間ですね。そろそろ御暇させて頂きます。あ、伊達殿…」

政宗「な、な、な…」←ショックがまだ抜けない

兼続「
ごきげんよう(にやり)

政宗&各大名「Σ( ̄□ ̄;)!!!



景勝「…またやってしまった…」

兼続「ひとり反省会ですか、景勝殿?確かに昨晩あんなに練習していた『ダム作り』の技
  を披露できませんでしたからね…その点は反省する必要があると僕も思いますよ」

景勝「いや、ダムって何!?俺は巣を作る
繁殖期のビーバーか何かか!?
  そうじゃなくて…与六!お前、また政宗殿にあんな事を…」

兼続「だって事実ですし?」

景勝「万が一そうだとしても言い過ぎ!言い過ぎだから!あまりのショックに、右目から
  血を飛び散らせてたぞ、政宗殿!」

兼続「つまり『もう少しいたぶれば両目から血が出たのに…残念だわ』と言うことですね」

景勝「違う違う!」

兼続「『そして、そのまま左目ももげてしまえば良かったものを…』」

景勝「怖ーッ!俺の股肱の臣怖ーッ!

兼続「『━━By景勝』」

景勝
「怖ーッ!俺も怖ーッ!」←もうわけが分からない。



--------------------------------↓オマケ↓--------------------------------

兼続「その後、伊達家と上杉家は度々相見える機会がありましたが、結局和睦することは
  ありませんでした。…何故でしょうね?

景勝
「いや、お前が聞くなよ!ヾΣ( ̄□ ̄|||


  モドル