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  1.  v


第拾参回 政宗VS兼続・第二ラウンド(前編)


━━小田原攻めが行われていた頃、大坂城内。
諸国の大名達は伊達政宗の開いた宴会に参加していた。

ワイワイガヤガヤ

大名A「…それにしても、伊達殿は遅いですな」

大名B「まったく…主催者が遅れて来るとは…」

政宗「まさに、この美しい俺だから許される所業だよなぁ〜!

大名達(心の声)「(
な、ナルシスト来たー!( ̄□ ̄|||)」

ザワザワザワ

政宗「地味系無意味なこの場に、社長出勤の俺が現れただけでこの賑やかさ…。
  さすが俺、自然に話題の中心になってしまう程の
カリスマ性まで
  持ち合わせているとはな…(うっとり)」

大名達(心の声)『ウゼー!この人、噂以上にウゼー!

政宗「あ、サイン貰らうなら今のうちだぞ。
プライベートの時はお断りだから

兼続「あなたのサインなんて貰ったら、眼球どころか脳髄まで腐りますよ

政宗「な、直江兼続!?」

兼続「どうもこんにちは、お久しぶりですね、伊達殿。
  今日は後ろから拝見させて頂いたので、一目で誰だか分かりましたよ」

政宗「な!?…いや、落ち着け俺!こいつは貧乏人の妬みでやってるだけだ!
  …そうだよなぁ〜!この俺は都会的ファッショナブルだから仕方ないよな〜!
  俺とした事が、時間に遅れてくるような庶民と言い争うなんて…」

兼続「別に遅れてませんよ。ただ、ちょっと景勝殿を厠に連れて行ってただけです」

景勝「……おい」

兼続「はい、どうしました?」

景勝「…こっち来い」

兼続「?」


----------------------------↓おそと↓----------------------------


景勝「お前、『景勝は一人で厠に行けない子』みたいな言い方するなよ!
  
俺は幼稚園児かよ!与六だって『息抜きがてら行きましょうかね』とか言って
  ついて来たじゃん!俺、絶対勘違いされたよ!要らぬ噂がたっちゃうよ!」

兼続「いきなり凄いツッコミですねー。まぁ、要らぬ噂がたって困るのは
  景勝殿だけですから、僕的には面白くて良いですけどね」

景勝「俺的には面白くないよ!」

兼続「
僕が面白ければ世界中が幸せです

景勝「どういう理論だよ!自己中過ぎるよ!」

兼続「自己中は伊達政宗の専売特許でしょ」

景勝「いや、お前も負けてないと思うよ!?」

兼続「景勝殿、勝負は勝ち負けだけが全てじゃ無いんですよ?」

景勝「いや、今そんな話はしてないから!お前、運動会の校長先生かよ!」

兼続「僕が校長って事は、景勝殿の事をアゴで使って良いわけですね」

景勝「良くないよ!君主の面目丸潰れ!」

兼続「もう景勝殿なんて『卯松(景勝の幼名)』呼ばわりで
十分ですよ」

景勝「そ、そこまで!?言葉の端々に悪意が垣間見えるよ!」

兼続「…ラチがあかないんで、そろそろ戻りましょうか」

景勝「え、ちょっと待って!まだ準備(眉間に皺寄せ)が整ってない!」

兼続「じゃあ7秒だけ待ってあげますから」

景勝「
何故に7秒!?中途半端ここに極めたり!」

兼続「いきますよー。7…、6…、5…、」

景勝「………」←頑張ってる。

兼続「4321。
はい終わり

景勝「えー!?なんか最後だけ異様にはやくない!?」

兼続「はぁ?気のせいじゃないです?」

景勝「気のせいじゃないよ!正常だよ、俺は!」

兼続「
『景勝は、なんせ異常』略して『せいじょう』

景勝「いや、無理あるって!っていうか、そんな略の仕方、普通しないから!」

兼続「僕達に『普通』を求めないで下さいよ。ほら、行きますからチャッチャと
  準備して下さい、景勝殿。置いてきますよ」

景勝「……………」←さらに頑張ってる


------------------------------------------------------------------


景勝の眉間の皺が正常に作用したのを確認し、上杉主従は宴会場内に帰ってきた。


政宗「ん?やっと帰ってきたな、田舎武者。あんまりにも遅いから、俺の美しさに
  恐れをなして逃げたのかと思ったのによぉ〜」

兼続「はぁ?
景勝殿単体ならまだしも、僕がそんな無礼でヘタレな事をする訳
  ないでしょう?ま、あなたに対して礼節を重んじる必要なんてないですけどね」

政宗「はっ、そんな事言って、内心では相当焦ってんだろ〜?なんたって俺は
  天下の伊達政宗だからなぁ。そこらの大名とは纏ってるオーラ自体が違うぜ」

兼続「そうですね、確かにオーラは違うかもしれませんね。
  ただしそのオーラ、
極端に負の方向を示してるみたいですけど?

政宗「生まれもったものが負のオーラだったとしても、それを克服してこその俺!
  不可能を可能にする!
そこに痺れる憧れるぅッ!

兼続「え、克服?それで出来てるおつもりで?むしろ酷くなってるんじゃないですか?」

政宗「ふふふ、これは清純な心の持ち主にしか分からないからなぁ。
  そう、それは例えば俺のような…」

大名A「ふ、二人共…もうおやめ下され(おそるおそる)」

兼続「あぁ、すみません。つい立ったままディスカッションをしてしまいました」

大名達「(ディスカッション!?今の口喧嘩を話し合いと言い張るのか、この人!?)」

政宗「確かに他の大名達も『俺も
最終兵器的超絶美形政宗様と話がしたいのに!
  直江ばっかりズルイよ!』的な顔をしているし…仕方ねぇなぁ〜」

大名達「(こっちはこっちで凄い勘違いキター!超絶美形とか自分で言ってる!)」

景勝「
………」(←皺の維持でいっぱいいっぱい)

大名達「(あとついでにこの人怖ーッ!
一刻も早く終わらせてお家に帰りたい!)」



………そんなこんなでようやく宴会が再開された。



  モドル