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  1.  v


第拾壱回 藤吉郎の半兵衛勧誘記(後編)


景勝&兼続「…………ふわぁ〜……眠い……」

景勝「ん?お前、寝不足か?」

兼続「ええ、まぁそうですけど…景勝殿も寝不足ですか?」

景勝「いや実は昨日…メカゴ●ラっぽいものが俺を追い掛け回す夢を見てな…」

兼続「へぇ〜、なかなか素敵な夢じゃないですか」

景勝「最終的に俺が踏み潰された所で目が覚めて、全然寝た気がしない…」

兼続「そりゃいよいよ素敵な夢ですね。今日の景勝殿ツキまくりですよ、きっと」

景勝「どこが!?しかもメ●ゴジラの操縦者がお前と瓜二つだったぞ!?」

兼続「まぁ、メカゴジ●だって美形の僕みたいな好青年に操縦してもらった方が
   本望でしょうしね。少なくとも景勝殿の操縦じゃ言うこと聞きませんよ」

景勝「いや、そうじゃなくて!論点ずれてる!第一俺、不細工じゃないし!」

兼続「あーもー、うるさいなぁ…。景勝殿のは夢ですけどね、僕の場合は正真正銘
   本物の寝不足なんですよ。夜遅くまで仕事をしてたんで…もう眠くて眠くて」

景勝「仕事?昨日は別に緊急の仕事は無かった気が…」

兼続「いいえ、ありましたよ。夜中に景勝殿の部屋に忍び込み、

   
その枕元でひたすら反復横とびをし続ける事
    の重要さと言ったら、他のどんな仕事よりも最優先の…」

景勝「ちょっと待てぇーい!なにそれ!?昨日そんな事してたの!?」

兼続「失礼ですね、ちゃんと
毎日かかさずやってますよ

景勝「すでに日課かよ!?よけい悪いよ!…って何で布団敷いてんの!?」

兼続「今回は景勝殿が逸話紹介やってくださいね〜…じゃあおやすみ〜…」

景勝「あー!ちょ、与六!マジかよ!おい寝るなって!俺困るじゃん!」

兼続「(一秒後)ぐぅ〜…(∪.∪)。。。zzzZZ」

景勝「あろう事か、
某のび氏のような寝付きのよさ!ダメだ…起きない(TдT:)」


あーあ、本当に寝ちゃったよ、与六…。しかも爆睡だし…(;´д` )
…ということなので、今回は俺が担当する。
ちなみに、しつこいようだが俺のモットーは『無口のダンディニズム』だ。
俺が何を言いたいか、咄嗟に理解してくれると非常に嬉しい。

さて、前回に引き続き、木下藤吉郎(後の豊臣秀吉)殿は竹中半兵衛殿の勧誘を
続けているようだが…今回でなんと六回目らしい。両者並々ならぬ執念だな。
どうやら藤吉郎殿は、勧誘六回目にして強力な助っ人を連れてきたようだぞ。



藤吉郎「今日は凄いよ半兵衛!なんと…じゃーん、黒田官兵衛登場!
    お茶目なあだ名はクロカンだよ。仲良くしてあげてね」

官兵衛「どうも、はじめまして半兵衛さん」

半兵衛「はぁ…こちらこそ、はじめま…………
うわぁ……」

藤吉郎「あれ?どうしたの?」

半兵衛「なんですか、この人の顔のクドさは?人の限度を簡単に超越してます」

官兵衛「え、初対面なのに断定形!?」

藤吉郎「うん。承知の事実だから申し訳無いけど我慢して。
必死で我慢して

官兵衛「え、フォロー無し!?」

藤吉郎「クロカンの顔がクドい事は動かしようも無い事実だから仕方ないもん。
    それより、半兵衛が俺の家臣になりたくなるような言葉を囁いてあげて」

官兵衛「え?あ、はい分かりました。この藤吉郎様というお方はですね…」

藤吉郎「ねえねえ半兵衛ー、
ヒマだからしりとりしよー」

半兵衛「良いですよ、
ヒマですからね」

官兵衛「え、ちょっと御二人さん!?わ、私喋ってるんですけど!?」

藤吉郎「じゃあ、まず俺からね(官兵衛眼中に非ず)
    えーと…じゃあ今日のお土産、『モナカ』の『か』からスタート!」

半兵衛「『か』ですか?じゃあ、
『顔のクドい黒田官兵衛』

藤吉郎「え…『駅』!」

半兵衛「
『きわめて顔のクドい黒田官兵衛』

藤吉郎「えーと…『枝』!」

半兵衛「
『誰が見てもきわめて顔のクドい黒田官兵衛』

藤吉郎「また『え』?う〜ん……あ、『海老』!」

半兵衛「
『ビビるほど誰が見てもきわめて顔のクドい黒田か…』」

官兵衛「
もういい!ストーップ!!

藤吉郎「えー?せっかく半兵衛と仲良く遊んでたのに、クロカン酷い!鬼畜!
    今日からクロカンじゃなくて
『クドカン(クドい官兵衛)』って呼ぶよ?

官兵衛「
そ、それだけはイヤ!Σ( ̄□ ̄

半兵衛「ちなみに藤吉郎殿。まだ黒田殿は藤吉郎の家臣じゃ無いのでは?」

藤吉郎「え?嘘ぉ?」


※秀吉と官兵衛が出合ったのは1575年ごろのお話。
 一方、この逸話は1564年の話。同年黒田官兵衛約19歳。こりゃ困った。


藤吉郎「ヤバい!クドカン帰らなきゃ!史実法違反で逮捕されちゃう!」


※そんな法律ありません(一応念のため)

藤吉郎「じゃあ、また明日来るから!明日こそ、家臣になってね!」

半兵衛「いや、もう来ないで下さい。来たら、容赦なく斬り捨てますよ


‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐


半兵衛「……と、昨日言ったのに、またいらっしゃったのですか?」

藤吉郎「うん。あやうく半兵衛に胴体真っ二つにされそうになったけど、運良く
    正勝(蜂須賀正勝:秀吉の家臣。微妙に幼友達)に当たって助かったよ。
    でも『嫌よ嫌よも好きのうち』って言うじゃん。
    俺は分かってるよ、本当は半兵衛も俺の家臣になりたいんだよね」

半兵衛「私も分かってますよ、実はあなた物凄いワガママな人ですよね」

藤吉郎「あ!そうそう『ワガママ』で思い出した!今日のゲストは凄いよ!」
    
正勝「
と、藤吉郎……救急車を…(胸部血みどろ)

藤吉郎「(正勝眼中に非ず)では、登場していただきましょう!
    『Mr第六天魔王・NOBUNAGA☆ODA!』カモン!」

信長「
邪魔をするッ!(玄関の扉蹴り倒し登場)」

半兵衛「本当に邪魔そうですね。…帰ってください(不機嫌)」

藤吉郎「半兵衛のそういう正直な所、良いよねー」

信長「あ〜もうノドが乾いた!おい住人!酒でも出さんか!」

半兵衛「お断りします。もし勝手に飲んだら、容赦なく斬り捨てます」

藤吉郎「半兵衛のそういう実行力のある所、良いよねー」

信長「
ここ暑い!扇風機でも回さんか!」

半兵衛「時代考証変だから嫌です。もし勝手に電源つけたら、回転する羽に
     容赦なく手を突っ込ませます」

藤吉郎「半兵衛のそういう豪胆な所、良いよねー」

半兵衛「さっきから何なんですか、藤吉郎殿」

藤吉郎「え?いや…俺、半兵衛にどうしても俺の家臣になって欲しいからさ、
     あの手この手で頑張ってるんだよ」

半兵衛「……………………」

信長「ん、何か
突発的に究極の二択を住人にチャレンジさせたくなった」

半兵衛「…それにしても、この人めちゃめちゃワガママですね」

藤吉郎「うん。この領域までくると
『職業:ワガママ』って感じだよね」

信長「選択肢1:猿(藤吉郎)の家臣になる。
   選択肢2:俺(信長)の小姓になっちゃう

   俺のオススメは迷う事無く『選択肢2』だ。ではシンキングタイムスター…」

半兵衛「じゃあ…前者の方でお願いしましょうか

藤吉郎「
!!!!

半兵衛「これ以上、私の家を破壊されても困りますし…ね」

藤吉郎「半兵衛…(じーん)………ありがとう……ありがとう!



…こうして、藤吉郎殿はめでたく半兵衛殿を家臣に迎えたわけだな。
しかし、なかなか感動的で良い話じゃないか…(じーん)
『逸話集』十一回目にして、はじめて晴れ晴れしい気持ちに……

正勝「
…………(胸部血みどろ、もう微動だにせず)


ウワーッ!!!!!(叫)

ヤバい忘れてた!誰か!人が倒れてるぞ、オイ!
藤吉郎殿、貴殿の家臣が…ゲッ!?もういない!?帰っちゃった!?
これのどこが晴れ晴れしいんだよ!
誰か!誰か救急車をーッ!

語り:上杉景勝


  モドル