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第伍回 伊達政宗と正宗(前編)


景勝「今回は和菜殿の5000キリリク、伊達政宗殿の逸話を紹介する」

景勝「……」

景勝「………」

景勝「…………与六に逃げられた(泣)

景勝「いや…『サボられた』と言った方が厳密…だな」

景勝「先程、あいつの置き手紙を発見したのだが、
   『今回僕、ボイコットしますから』とだけ書かれていた…」

景勝「………」

景勝一体どうすりゃいいんだよ、与六!
   俺ホント苦手なんだよ、こういうの!困るよ!(素)


景勝「…仕方無いので今回は俺が一人で紹介する」

景勝「………」

景勝「……ハァ…(重いため息)」


…しかし…。
いつまでもウジウジしていても話が進まん。
だから、俺は少し腹をくくろうと思う。

やるからには、ハイクラスだ。



…これは、すでに徳川家太平の時代の話になる。

政宗「ふふふーん!見てくれ成実。眼帯を新調してみたのだが…
   このしなやかかつ滑らかな形!フォルム!
   並びに、この鮮やかかつ艶やかな色!カラー!
   …まさに完全な美しさだと思わないか…?」

成実「馬鹿かテメェは!んなモン買ってねぇで黙って内政でもやれ!」

政宗「やはり美しい俺には、最低限このくらいの品で無いとな〜」

成実「人の話を聞け、この眼帯野郎!目だけでなく頭まで腐ったか!?」

片倉「大丈夫、殿の頭は元々腐ってます。
   したがって、今更何を言っても無駄です」

政宗「んん〜酷いことを言うなぁ、成実も片倉さんも。
   まさか二人とも…俺のあまりの美しさにシットか?
   そうだろシットだろ。分かってるぞシットだろ〜?
   まぁ仕方ないよな〜。何故ならこの俺がカッコ良すぎるから…。
   おれってよ〜っ、やっぱりカッコよくて…美しいよなーッ」

成実「ほざけ!このクソ眼…」

片倉「成実殿。この男には何を言っても無駄です。
   ……放っておくのです。もしくは、空気だと思いましょう。
   それが森羅万象、すべてのモノの為に最良の選択なのです」


…ここで人物補足。
激しく罵声を浴びせている伊達成実殿は政宗殿の従兄弟だ。
名の読み方は『しげざね』だぞ。間違っても『なるみ』ではない。
「女性か!?」等という、過度の期待は持たないように。
成実殿は混じりっ気無し、立派なマッチョ日本男児だ。
そして、やたら政宗殿に冷たいのは片倉景綱殿…伊達軍軍師だな。
本来は二人とも、伊達軍きっての名将…なのだが…(語尾を濁す)。


…話を本編に戻すぞ。
その日、政宗殿は江戸城に来ていた。

政宗「ふん。徳川の居城とはいえ、所詮この程度のものか…。
   やはり、城主が悪いな〜、この城は。
   そう、城の美しさは城主に反映するのだ…(政宗の持論)。
   要するに、俺のように美しくカッコ良い人物が住めば!
   このさびれた城も、美しく神々しい城なるはずだ!
   ふふふ…さすが俺。考える事も美しく雄大だよなーッ」

こんな調子で自分酔いの政宗殿の前に、某大名が現れた。

某大名「伊達さんこんにちは」

政宗「あ〜ん?貴様誰だ?」

某大名「某国大名です」

政宗「ふ〜ん。しっかし、随分と幸薄そうな顔をした大名だな、貴様。
   美しい美しくない以前に、特徴が無く非常につまらない。
   貴様、名前も残ってないだろう?あまりにつまらなすぎて」

某大名「嘘!?そうなの!?」


…政宗殿の言う通り、残念ながらこの大名は誰なのか不明だ。
この逸話を記した書物を読みあさったが、どれにも実名が記録されておらん。
多分、弱小国の弱小大名だと思うのだが…。
…ということで、某大名は『某大名』と記させていただく。
……万が一この『某大名』とやらが『上杉景勝』だったら…笑うぞ、俺は。


政宗「で、その弱小大名がこの超大大名・伊達政宗様に何の用だ?
   俺のカッコ良さを保つ秘訣なら教えんぞ〜?」

某大名「いや、別に秘訣とかは聞きたくないんですが…」

政宗「俺はなぁ、毎日見たいテレビも我慢して夜は七時半に寝ているのだ。
   この張りのある肌の美しさは、まさにその努力の賜物ッ!
   貴様には六回以上生まれ変わらないと不可能だろうな〜」

某大名「な、何この人!?勝手にペラペラ秘密をばらし始めたし!」

政宗「ハッ!貴様、俺の秘密を知ったな!?
   何という巧妙なやり方だ!さては貴様スパイだな、スパイ!」

某大名「こ、今度は言いがかり!?」

政宗「ふっ…つい取り乱してしまった…。
   しかし、このように取り乱した俺もカッコ良いな…。
   仕方ない、美しい俺に免じて許してやろう。命拾いしたな〜貴様。
   しかも、ちゃんと用件も聞いてやる。
   このあたりに大大名の、ゆとりと包容感を感じ取れるな(うっとり)
   さぁ、言ってみろ、その用件とやらを。
   俺が賢明で美しい答えを聞かせてやるぞ〜」

某大名「(なるべく関わりたくないので、すぐに本題に入る)
     あ、あの、伊達殿の脇差はもちろん『正宗』ですよね」

政宗「…え?


『正宗』といえば、日本一といわれた名刀中の名刀だ。
これを持っているだけで周囲の大名から一目置かれる。
要するに、名刀正宗を持っているのが大大名の証でもあったわけだな。
しかし…。


某大名「…?伊達殿いかがされましたか?顔色が突然悪く…」

政宗「え!?い、いや、何でも!何でもないぞ!」

某大名「それで、伊達殿の脇差は『正宗』…」

政宗「も、も、も、もちろんだ!当たり前だろう!
   俺は天下の伊達政宗だぞ!?持ってないはずが無いだろう!」

某大名「おぉ、やはりそうですか!さすが伊達殿です。
     では、その『正宗』を私に見せては頂けないでしょうか?」

政宗「えぇ!?ざ、残念だが今日は持ち合わせていないんだ!
   大事なものだから、家に置いてきたんだ!うん、そうだ、そう!」

某大名「では今度会うとき…数日後に見せて下さい」

政宗「す、数日後!?…あぁ、見せてやる!見せてやろうじゃないか!
   美しすぎて目ん玉飛び出るほど驚くからな、覚悟しとけよ!」


…何やら政宗殿の様子がおかしいが…この続きは次回。
多分…その『次回』も俺が担当だ…(泣)
文句を言わずに、次回もちゃんと読んでくれる事を期待している。
…今回、めちゃくちゃ頑張ったな…俺。

語り:上杉景勝


  モドル