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第六回 伊達政宗と正宗(後編)


与六、結局帰ってこなかった…(泣)

もう何度も言っているがな、俺は基本的に喋るのが苦手なんだ…。
だが前回に引き続き、俺のお喋り軍師が居留守なので仕方が無い。
…という事で予告通り、今回も俺・上杉景勝が担当する。
分かりにくいだの、説明が少ないだの、文句を言わないように。

……あ〜も〜、本当どこ行ったんだよ与六!(素)


…気をとりなおして…それでは前回からの続きだ。
ちゃんと前編を読んでから読めよ(←意外と面倒見が良い)
とりあえず居城に帰ってきた政宗殿は、早速蔵を調べ始めた。


政宗「おい成実よ〜、『正宗』がどこにあるか知ってるか?」

成実「はぁ?『政宗』はお前だろうが。とうとう痴呆になったか?」

政宗「ん〜…。確かにその反則的な美しさと輝きは
   ある意味俺に比肩するが、残念ながら俺の事では無い。
   刀の方だ、『名刀正宗』の方」

成実「いや、そんなもん無ぇだろ。だって見たこと無ぇもん」

政宗「おいおい成実ェ〜。もっと頭使おうぜ〜?
   天下の伊達政宗様の家に無いわけないだろ〜?
   きっとどっかに埋まってんだろ、俺のまだ見ぬ才能の様にな。
   あーもー、これ以上増えたら溢れる!俺の才能溢れるぅッ!!
   ほら、片倉さんも何か言ってやってくれよー」

片倉「伊達家に『正宗』はありませんよ」

政宗&成実「…は?」

片倉「だから、伊達家に『正宗』はありませんってば。
   (一度で理解してくださいよ、この馬鹿伊達コンビめ)」

政宗&成実「…マジ?」

片倉「マジです」

政宗「えぇ〜〜〜〜〜!?マジか!?マジなのか!?
   どうすんだよ、俺、キャラの薄い某大名に『持ってる』って
   きっちり・しっかり・はっきり言っちまったぞ…?
   …どうす…あっ、もしかして……はっは〜ん。
   さては片倉さん、俺に美しさを妬んで嫌がらせしてんだろ〜?」

片倉「(政宗を無視して)しかし『正宗』が無いと知られたら
   伊達家の信用が、ガタ落ちするのは確実ですね」

政宗「反比例して俺のカッコ良さは、今日も鰻上りだな(うっとり)」

成実「話に入ってくるな!そこらへんでスキップでもしてろ、眼帯!!」

政宗「…スキップをする俺は、まさに春の木漏れ日のような爽やかさだな。
   なあ、そう思わないか、片倉さん?」

片倉「(政宗を無視して)『伊達家の君主っぽい眼帯野郎は、
   極度の自己陶酔な上に大嘘つき』ってカンジですか…。
   限りなく十割に近い確立で真実ですが、伊達家自体の信用に
   響くのは頂けませんね…。下手すると、減俸されるかもしれませんよ」

成実「ええーマジで!?それは勘弁だな。おい、どうにかしろ政宗!」

政宗「いまスキップをする時、一番美しく見える足の角度を研究中だ」

成実「ダメだこいつ!今世紀最大のダメダメ野郎だ!」

片倉「では、私だけで会議をしましょう。秘技・景綱会議開催です」

成実「えっ、あんたちょっと…いい年した大人が秘技って…。
   ひょ、ひょっとして、片倉さんもダメダメ野郎か!?(今ごろ気づいた)」

片倉「秘技・景綱会議とは、私がひとりで考…」

成実「いや、説明しないで!大体予想つくから!!」

政宗「同じく、秘技・政宗会議とは、俺がひとりで踊…」

成実「だからいきなり話に割り込むなって!黙ってスキップしてろ!
   大体、言葉の断片から察してお前のそれはお遊戯会だろ!?踊るな!」

片倉「結論がでました」

政宗&成実「早ッ!」

片倉「単純に、他の刀を『これが正宗です』と言い張れば良いんです」

成実「うーん…確かにそうするしかないな」

政宗「実は俺も全く同じ事を、この完璧な頭で考えていたんだが、
   たまには、軍師に軍師らしいアイディアを出させる為にワザと…」

片倉「あーそ−ですか(完全無視)。それでは、早速『正宗』似の刀を
   厳選してきてください、伊達コンビ。(片倉、やる気一切無し)」


…と言う事で、『偽正宗大作戦』が決行される事になった。


政宗「なぁ成実〜?脇差の長さに磨るんだったらよぉ〜、どうせ銘(刀に彫り
   付けた刀の名)なんてわかんないよな〜」

成実「あぁ多分な」

政宗「じゃ、コレでいいや(超適当)」


しかし、やるからには徹底的にと言わんばかりに(なんか今の俺みたいだ/汗)
その後政宗殿は、わざわざ刀鍛冶に『正宗』の二字銘を彫らせた。
…さらに、だ。
それでも物足りなかったのか、政宗殿自らこの『偽正宗』に振分髪という号
まで付けてしまった。もうここまで来ると、完全犯罪並みのノリだな…。


数日後。
江戸城内で政宗殿は、再び某大名と出会った。

政宗「おぉ貴様!そこの貧乏そうな地味系大名!ちょっと止まれ!」

某大名「…げっ!?ナルシ…い、いえ、伊達殿こんにちは(^-^;)」

政宗「ん〜、今日はあいにくの雨だが、こんな日も俺は輝いてみえる…。
   まさに!まさにまさにまさにぃぃぃぃぃぃ!!
   水もしたたる良い男とは俺の事を指すのだなァ〜!」

某大名「………(早くもげっそり)。」

政宗「ん、どうした?俺のあまりのカッコ良さに声も出ないか?」

某大名「そ、そういえば伊達殿。『正宗』は持ってきて頂けましたか?」

政宗「ふふふふ…。良くぞ聞いてくれたな〜、薄幸大名よ!実は今日
   ここに持って来ちゃったんだよね〜。格下の人物との約束もしっかり
   守るあたり、超一流の人格者というか、なんというか…(うっとり)」

某大名「…あ、あの『格下』って一応私も大名なんですが…」

政宗「ンな事はどうでも良い。さぁ見ろ!いくぞ!?見せちゃうぞ!?
   ジャーン!『めーとーまさむねー!』(ドラ●もん風に)」

某大名「………………(=■=|||)」

政宗「うッわッ!今の俺カッコ良い〜!くぅ〜ッ、しびれる〜ッ(//>∀<//)
   ほ〜ら、もっとマジマジと見ても良いぜ〜?ふふ〜ん!(得意げ)」

某大名「そ、そうですか…。では…有り難く、み、見させていただきます(汗)」

政宗「ねぇ〜どうよソレ?かなりシヴくない?シヴいよな〜?
   まっ、俺の方が圧倒的な高い水準においてシヴいけどな〜!」

某大名『…なんか…すっごくワザとらしいなぁ、この正宗の銘…。
    彫り方は雑だし、彫り口も新しいし…どう見ても偽物としか…。
    でも、相手は伊達殿だし…これ偽物でしょ、とか…言えないよなぁ』


…前記で嫌というほど記している通り、この刀はもちろん偽物だ。
どう見ても刀自体が新しいから、誰の目にも明らかなんだが…
大大名伊達政宗殿に、弱小大名が色々言えるわけが無い。
この時代、大名の所蔵刀の真贋をただすのは『切り捨てられても仕方ない』
事だったのも、偽正宗について何も言えなかった理由のひとつだ。
哀れなり、某大名。同情するぞ…。


政宗「ん〜?どうした〜?」

某大名「い、いえ、何でもありませぬ!これこそまさに『正宗』!
    良き物を見せていただき、まことに感…」

政宗「そうだろ、そうだろ!!っていうか当ッたり前ッ!
   ん?何故かって?…それはな、俺が美しすぎるから…。
   俺ってよ〜っ、やっぱりカッコよくて…美しいよなーッ!


…こうして政宗殿は、自分と家の名誉を見事守り切ったわけだ。
まさに、負けず嫌いな政宗殿らしい…と言える逸話だな。
…余談だが彼は、俺の軍師・樋口与六こと直江兼続と………

兼続「ただいまー」

えっ!?か、帰ってきた!?嘘、ホントに!?
早速ボイコットした理由を聞いて…えっ!?もうスペースが足りない!?

兼続「あーもー、計画性が無いからこういう事になるんですよ」

いや、お前のせいだよ!?あぁヤバイ!残りのスペースが無くなっていく!!

兼続「それでは、皆様!また次回お会いしましょうね♪」

次回ちゃんとボイコット理由言えよ、与六!
…っていうか、なんでお前が最後だけしめるんだよーッ!?

語り:上杉景勝(お疲れさまでした)


  モドル